第1章 番外編 1
目を覚ますと見慣れた天井がうつった。
俺の、部屋…。
あれ、なんで俺寝てるんだろ。
「いっ!?」
起き上がろうとしたら腰に激痛がはしり、起き上がれなかった。
なんでこんなに腰が…。
あ、思い出した。
外で、俺隼人と…。
あの時のことを思い出し、からだが熱くなった。
あの野郎、絶対許さん。
そんなことを思っていたら、部屋のドアが開いて貴文が入ってきた。
小さいお鍋を乗せたお盆を持って。
「あ、貴夜兄起きたんだ」
貴文はにこにこしながら、椅子に座った。
「あぁ……悪いな…」
起き上がるのを手伝ってもらいながら、ベッドで体だけ起こす。
その間も、貴文はずっとにこにこしてた。
「な、なんだよ」
「ん?何が?」
「ずっとにこにこしてる」
「あー……ふふっ、いやぁ、別に?」
うん、だいたい言いたいことは分かった。