第4章 人の気も知らないで @ 月島蛍
『…そんな話してないでしょ?』
「いーや、僕が見かけた時は基本話してる。」
『そんな変な話してないよ?』
「してたら大問題デショ。」
『そうだけど!でもそれで蛍の機嫌悪くしてたなら、ごめんね…。』
申し訳なさそうに俯く花の顎を無理やり持ち上げて、無理やりのキスをする。
いきなりのことに花の思考は止まっていた。
ずっと舌を絡まれて、だんだん息が熱く、荒くなっていく。
苦しくなったのか、胸板を押して唇を離した花は、目に涙を溜めて、息を荒くして。
月島の目にはとても色っぽく見えた。
「…抱かせて。」