第3章 ほっとけない @ 赤葦京治
「えっ…と、どういうこと?」
『友達から送られてきた。京治が他の女の子と歩いてるとこ。』
「この人うちのマネージャーの先輩だから。そんなやましい関係とかないから。」
『…あんまり信用してない。学校でもしょっちゅう二人でいるところ見かけるから。』
よりによってそんなに見られていたのか…。
心当たりはあるが、どれも大したことではない。
副部長として、マネージャーの先輩に色々聞くことはたくさんあったのだ。
それでよく二人で話すことが多くなった親密な様子の二人を、花は何度見かけたか。
赤葦が俯いていた顔を上げると、スマホを自分に向けてまっすぐ見つめる花の目は震えていた。