• テキストサイズ

Mixed Feeling…xxx ▷HQ

第16章 天の川 @ 孤爪研磨





「星が綺麗に見える場所がある。」



研磨が珍しく花を誘ってくれたので、七夕の夜にその丘に向かった。


最初は雲もあまり見られなかったのだが、だんだん月や星は雲に隠れ、終いには小雨が降る始末。



『あーもう!なんで雨なのー!』


「花が雨女だからじゃない…?」



研磨がそれらしいことを言うので、花の表情も空のように曇っていく。



「冗談だって。仕方ないよ。」




芸人顔負けの変顔を見た研磨は、プッと吹き出してスマホを手に取った。



『…今から雨止めって言ったら止むかな?』


「それで止んだらアップルパイ買ってあげるよ。」


『ほんと!?止めー!雨止めー!!』


「うるさいよ…」



研磨は呆れ顔でスマホのゲームに視線を落とした。



/ 114ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp