第15章 うるさいよ @ 月島蛍
「はーい数学も英語も現代文も僕の勝ち。」
『ええええええ理科返ってくるの待って、お願い、待って。』
「理科苦手なんでしょ、僕が勝ったも同然でしょ?」
『理不尽、待って、理不尽。』
「僕がテスト週間どれだけ我慢してたと思ってるの?」
月島と花は、テストの点を競い合う仲。
今回月島は、日向や影山の勉強を見ていたためかストレスがマッハに達し、お互いに罰ゲームを課させるという、今までにないことをやってみた。
いつもは五分五分なのに、テスト前に花が体調を崩し、最悪のコンディションで挑むことになったために、月島がダントツで勝利しかけている。
「いいでしょ?」
『よくない、許して。』
「だーめ。」
花の声に耳を貸すこともなく、月島は花の衣類を剥ぎ取っていく。