第8章 最終章~悲しみの終わり~
少女がとびおりた。
屋上は四階だてのこうしゃの上だ。
少女が飛び降りてから、ほんの2秒ていど。
さすが、赤司は、冷静、な訳はないが、急いで指示を出す。
「おちつけ。桃井!とりあえず、このまま落ちたら、危ない!!すぐ病院へ運べるように、救急車を呼んでくれ!急いで!!」
「わかった!!すぐよぶからまってて!!」
ガタンっ
桃井がでていく。
その直後、
グシャッ
すごい音が響く、
下を見ると…
地面に横たわる飛鳥と、血の水溜まりが、一面に広がっていた。
「大変だ!!あれは、かなり血が…!」
タタタ
ガチャ
「呼んできたよ!!」
…
「なん、で。」
「…っ飛鳥!」
ピーポーピーポー
サイレンがなる。
都内の大病院に運ばれていった。
桃「飛鳥…お願い!しんじゃいやだよ…」
桃井の悲痛な叫びと、言葉にならない感情を押し殺す、キセキたちと、無にとれる、表情をした優斗。
彼らの思いは、少女に届くのだろうか。