第3章 はじまり
今日も帝光中バスケ部は一生懸命励んでいる。
「飛鳥~ドリンク作るの手伝って~!」
桃ちゃんがレギュラーの人たちの分のドリンクの入れ物を持って私のとこにやってきた。
「わかったー」
私と桃ちゃんはドリンクを作りにいったん体育館の外にでた。
私と桃ちゃんは幼なじみで小さい頃からずっと一緒にいる。クラスも一緒で今日もずっと一緒にいた。
私は、桃ちゃんといつものように話をしながらドリンクを作り体育館に戻ると、キセキの世代のみんなの近くで泣きくずれているマネージャーの姫華ちゃんがいた。
「姫華ぁ、グス、飛鳥ちゃんにいじめられてるのぉ」
・・・は?
言ってる意味がわからないんですけど。
なんで、私が姫華ちゃんいじめないといけないわけ?
しかも、桃ちゃん以外のみんな信じちゃってるじゃん、、
私はやってない。
「飛鳥っち…いや日比野。姫華っちにそんなことしたんスか?最低ッス!」
違う…。
「お前最低だな。お前と付き合ってた俺が馬鹿だわ。別れろ」
違う…。
「日比野…お前、藤堂をイジメて…。」
違う。
「飛鳥ちん、最低~」
違う。
「日比野さん、そんな事…」
違う違う違う!!!
私はイジメてなんかいない!!
なのにみんな信じるの?
私はショックすぎて涙もでなかった。
「飛鳥はやってない!
今日だって私とずっと一緒にいたもん!」
桃ちゃんは、必死に私をかばうがみんなは聞く耳をもたなかった。