第5章 第二章
「そんなことあるよ。
あ、貼ってくれてありがとう」
「礼はいらない。
それで、そのカバンはどうするんだ?」
「どうするって全部出すよ?
画鋲は、保健室の画鋲いれる箱にいれて、カッターは持って帰る」
私はそう言うとベッドからおりて画鋲いれる箱を取りに行った。
そして、ベッドに戻るとカバンの中から慎重に画鋲をとカッターを取り出した。
「どんだけ入ってるんだろ、、。
カッターとか、お金かかんなかったのかな、、
あ、紙」
私はブツブツ言いながら全部取り出すと紙を開いた。
そこには、( 今日の放課後、体育館裏に来い。)
「あらら、また呼び出しくらっちゃった、、
てか、なんで直接言ってこないんだ?
あ、意外と私のこと怖かったりして」
私はそう言いながら一人でクスクスと笑った。
「お前は、客が来ているから行かなくてもいい。
そいつらには俺から言っておこう」
赤司くんは画鋲をいれる箱を元の場所に戻しながら言った。
「え?いいの?」
「あぁ」
「ありがとう!やっぱキミはは優しいね。
あ、そういえば部活はいいの?」
私は制服のシワをのばした。
「部活はとっくに終わっている」
「えぇ!?ほんとに?
なんで保健の先生起こしてくれなかったんだろ」
「俺がおこすと言ったからだ」
「あらら、そうだったの?
ありがとう」
「あぁ。
飛鳥、校門の前に客が待っているから早く行け」
「あ!忘れてた!
ありがとう!」
私は、笑ってそう言うとカバンを持って扉を開けようとしたが、一応言っておこうと思い後ろにいる赤司くんの方をふりむいた。
「あまり、いらないことは言わないでね?
これは、私が自分で決着つけるから」
私は、そう言って保健室を出た。