第2章 木槿の花『信念』
「俺たちだって人並みには作れるっての。ばかにすんなよ?」
左之さんと新八さんが料理か…。想像したくないなぁ。なんか、筋肉とか出しそうだよね。…ないか。今日はってことは他の人も作ってるんだよね。なぜだか、一くんが料理してる姿は想像しやすい。なんか黙々と豆腐を切ってお味噌汁を作ってそう。
「あ、遅ぇぞ。左之!…と琴葉ちゃん?どうしてここに?」
「料理作りたいんだとよ。手伝ってもらおうぜ、新八。」
「別に構わねぇけど…。」
あ、意外にちゃんとしてる。野菜もある。栄養のことも考えてるのかな。
「これ、新八さんが作ったの?」
「あぁ、まぁな!どうかしたか?」
「きれいな色だなって思って。栄養も十分に取れる献立だし。料理は新八さんらしくないね。」
「なんだよ、それ。」
「…あれ?こんなとこに花なんて飾ってたっけか?」