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贈りものを君に

第7章 決心



数日後、の病室にまた二人が現れていた。
今回は無断で立ち入ったわけではなく、本人に了承をもらった上での入室だった。

「、僕はどんな形であれ君を助けたいと思っている」

「…そう」

「僕はスタンドを学校で使った」

の目には動揺の色が見えた。

「と同じ立場に立ったよ」

「…それで、何か分かったの?」

「何もわからなかった」

花京院は残念そうに顔を歪める。
何も収穫はなかった、昔から忌嫌われていたと同じ土俵に立つなど花京院には到底無理な話だったのだ。

「だから、もう学校に行かなくていいさ」

「…は?」

承太郎が初めて声をだした。

「海外へ行こう」

その言葉には声を漏らさずにはいられなかった。

「海…外…?」

ああ、と頷くとは持っていた本を傍に置いてあった机の上に置いて花京院と承太郎のほうへ向きなおった。真面目に話をする気になったらしい。

「…パスポートも何も、持ってない」

「俺のおじいちゃんの知り合いが海外にいる、そこへならパスポートなんていちいちつくらなくったっていい」

承太郎は祖父に相談していたのだった。どうにかして幼馴染を救いたいと。
すると承太郎の祖父は海外の知り合いの所へだったらすぐにでも送り出せると言ったのだ。それを頼りに海外…アメリカへ行こうというのだ。

「でも」

「僕達は決心している、あとはだけさ」

花京院も両親へ話をつけ、名目上留学という形でアメリカにわたる予定なのだそうだ。


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