第1章 27日目
「で…なんで俺を呼ぶんですか」
目の前で刺身を食べるその人に、今一番の疑問をぶつける。
「え?なんでって?」
顔を上げて、左手に箸を持ったまま眉を寄せて俺を見るその人。
「時間空いたなら、
と会ってやってくださいよ」
そう、嵐の二宮和也さん。あの嵐ってだけでこの二人きりの状況はかなりおかしい。でも俺の疑問はそこじゃない。この二宮さん、俺がずっと想いを寄せていた同期のと…付き合っている。
だからなんでライバルである人と仲良く飯食ってんの、アンタと心の中で言ってやったのに。
「だって住久くんに会いたかったんだもん」
なんてことを彼は平気で言う。(から嫌だ)