第2章 28日目
「毎日俺の傍いてくれない?」
そう言って微笑む彼がまた私に「意味 わかってる?」と顔を近付けた。
「…それってやっぱり、私のこと…、
大好きってことです」
私が耐えきれなくて泣きながらそう言うと、また笑う。
今度は私を優しく抱き締めて「そうかもね、」なんて言うその人。
それが私の二宮くん。
『 つまり、貴女のことが好きなんです 』END.
「じゃあシャンプーは私のでいい?」
「なんで?今自分で使ってるのでいいよ」
「ええ!私の匂いが好きなんじゃないんですか!」
「そういうの言ってて恥ずかしくない?」
「いやいやいや、二宮くんが言った!」
「なんでガッカリしてんの、」
「…ガッカリです、ガッカリですよ。
嬉かったんだもん、
私の匂いが好きだって言ってくれたの」
でも違うんでしょ、といじけるにまた笑ってしまった。なんでこんなに私の思い通りの反応してくれんのかな、と楽しくなる。
「…馬鹿だなあ、」
「どうせ、わた「一緒に住むなら」」
口を開いた彼女が次の言葉を言う前にカットインする。これは私の得意技である。
「……」
大人しく私の言葉を待つ彼女。
そんなあなたに甘い言葉のご褒美です。
「が傍に居てくれるなら、
シャンプーの香りなんて要らないよ
あなたを抱き締めればいいんだから」
ほらまた、そうやって
赤くなるからやめられない。