第3章 女
私は、焦って部屋に戻っていた
もしかしたら、バレたのかも...
でも後戻りは出来ない。
私は、ここにかけたのだから…………!
私は部屋に入ると、
急いでテーブルに置いていたパソコンを開いた
そして、届いているメールを確認した。
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お願いします、必ず連れ戻してください
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私はその文章を見て、ため息をついた
そして文字を打つ
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最善を尽くします、お待ち下さい
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そして、カバンの中のボツネタに目をやった
私を馬鹿にした編集長の顔が頭に浮かぶ。
私は首を振った。
「今度こそ、驚くネタを掴んで、
吠えずらかかせてやるから…!」
私はそう言って、このホテルについて調べた事を
パソコンに打ち込んだ。
私は、ある週刊誌の記者で
必死でネタを追っていたが、
ずっと良いネタに巡りあえずに、
会社では、もはや雑用扱いにされていた
そんな私に一通のメールが届いた
そのメールでこのホテルを知った
そして、このホテルに来た人は皆、
行方不明になっていると....
この事を知らされて、
崖っぷちの私の心は疼いてしまった。
そして、メールの相手と連絡を取り始め、
このホテルで行方不明になった妹を探して欲しいと
頼んできたのだ。
充分のお礼もと...。
私は
このホテルに予約した客として、
ホテルを調べる事になった。
私は、この時にこのホテルから逃げれば良かったのだ。
調べずにただの客として
過ごして帰れば良かったのに。