第1章 【短編】鈍感なのは誰?
【以下、ほぼ会話文。】
「やっほー!ちょっとさっき食堂で面白い話聞いちゃっ……ええ!?何してんの!?」
「うるせぇクソメガネ。どう見たって仕事だろうが。」
「違うよ!リヴァイの足の間にいるその子のことだよ!え、食堂のは本当なの!?ちょ、誰なの!?」
「…ああ………あ?寝てんのか?」
(てか、あの子顔赤っ!絶対気絶だろ!)
ばさっ
ぽんぽん
「!!!?」
「ククッ…間抜けな寝顔だな…」
「え、ええ!?今笑った!?笑ったよね!?え、しかもマント掛けて頭撫でた!?何々!?もしかしてリヴァイのっ、」
「うるせぇ黙れ出てけ。コイツが起きちまうだろうが。」
「そうかー!リヴァイにもとうとう春が来たんだね!」
「あ?」
「可愛い彼女、大切にするんだよ?」
「?何を言っている?」
「え?」
「俺に彼女はいねぇよ。」
「は?…じゃあ嫁?」
「…てめぇ頭おかしいのか。彼女や嫁なんてこの俺が作るわけねぇだろう。」
「………へ!?じゃあその子は!?」
「どう見たってナナバのとこの部下だろうが。」
「いやいやいや!そうみたいだけど!絶対変でしょ!」
「何がおかしい?」
「!!…!、」
ああ、これはもしかして…無自覚?
「……リヴァイ、あなた…」
「そういや、コイツの名前はなんだ?」
「むー…ぅぅ…へ、ちょ…だ、め…」
(…魘されてるし。つか名前も知らなかったの!?)
「……………可愛いな。」
「!!!!?…わあああああ!!エルヴィーン!!リヴァイがおかしいよーーーー!!!!」
*鈍感なのは誰?*
(…脈拍は異常なしだな。)
(握力あるし、筋力も問題なしだね。いてて…)
(えと、熱も無さそうですよ?)
(俺に触るな。ハゲ野郎。クソメガネ。ロゼは許す。)
(………)
(………)
(え、エルヴィン団長…私は大丈夫ですから…)
((真っ赤な顔+涙目で言われても…てかフォローが意味分かんない。))
(あ?コイツらの肩持つのか?ロゼよ。)
(そそそんなこと…!あ…兵長、髪に葉っぱが、)
(…ああ。悪いな。)
(い、いえ!兵長のためなら!)
ぽんぽん
(っ、…ぅぅ…)←赤面
(……ふっ…)
((……お互いに無自覚なのか…))
((めんどくさっ!!))
End.