第2章 君の隣
~リランサイド~
みんなと出会って3ヶ月と少しが過ぎた。
思えば、激動だったなあ...と思う。
何もない日が無かったのだから。
毎日色んな事が起こって、騒いで、
明日が楽しみだと思えるようになるなんて。
希望を持てるようになるなんて。
3ヶ月前の自分に、
「人生に絶望するな」と言ってやりたいほど。
今の私は希望の中で生きている。
それに.......
誰かの温もりに包まれていることが
『幸せ』に感じられるのはラビだけだ。
偽物の愛で着飾っていた『自分』は死んで、
本当の愛をラビに捧ぐ『自分』はここにいる。
過去を受け入れることは大変だったけど、
全てが今に繋がるなら、
絶望した日々も愛しいと思える。
前世の記憶を持って生まれ変わった。
私は、そう考えることにしていた。