第5章 第二章第一話
「決起でいいんじゃないんですか~なんでもいいですよ。」
ほんとにつくづく面倒な人だ。なんでこんな人好きなんだろう。
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「いやぁー男六人子連れでTD○はイタかったなぁー」
屋敷への帰り道、丈が嘆いていた。
「しかも一人男装ですし。」
「…僧正さん、来ませんでしたね。」
もともとそういう人だ。
「来んでええわ!」
ちょっとびっくりした。
「…前鬼、主筋の方だぞ。」
「俺はまだあの人が太郎たちにしたことを赦されへんのや!」
昔、祥さんは太郎たちを半殺しの目に遭わせた。そのことが前鬼さんは赦せない。