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神の巫女Ⅱ

第1章 天狗の郷


今日は桃と悠が帰ってくる日だ。

「こんちはー!」

「あ!前鬼さん!」

前鬼さんは颯ちゃんが生まれてすぐ、八大をやめて庇翼院の住職になるための修行をしている。

「もう前鬼やのうてただの剛や」

「なんだサル、来たのか。修行じゃなかったのかぁ?さぼりか?あ?」

あぁ逃げよう。匡と剛さんのけんかが始まる。

「ちゃうわ!今日は住職と子供達も来とんねん。桃も悠ようも好かれとるなぁ。」

剛さんの後ろに子供達がいた。

「ひめさまこんにちは!」

足が悪くなってから庇翼院には行ってない。どうりで祥さんの時の子がこんなに大きくなっているわけだ。

「皆久しぶりー!大きくなったねー」

「姫さん足、もう歩けるようになったんか」

「まだ支えるものがないとだめだけど…」
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