第20章 また出会う日まで...
ユリと別れ、1ヶ月...
ユリと別れたのは1ヶ月前、12月の中旬頃......
あれからまた新しい年を迎えた。
「はぁ......」
うたばんの収録が終わり、楽屋に戻ってきた俺達Kis-My-Ft2。
まだ心の傷が癒えていない俺はため息をつきながら椅子に腰掛ける。
「ミツ、チョコ食べる?糖分補給は必要だしね!」
裕太が宏光にチョコを渡す。
「さんきゅ...って......」
このチョコ、“イチゴ”味かよ......
「っあ......ごめん、ミツ.....」
「っべ、別に気にすんな......有難く頂くわ(苦笑)」
苺関係のものを見るとどうしてもユリの顔を浮びあがってしまう。
タマがくれたこのチョコレート......このチョコはよくタマが
『はい、ユリちゃん!いつものチョコだよ♪』
『タマちゃんありがとう、なの。』_パクッ
『相変わらず可愛いなぁ~♥』
よくユリにあげていたチョコレートだ......。
_パクッ「......。」
(ユリが、好きな味......)
口に広がる味はユリが大好きなイチゴ味......。
もう...あげることも、食べることも......できないのかな?
仕事して言える間は、何とかユリの事を忘れることができる。
けどスイッチが切れると......どうしてもダメだ。