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人狼少女を拾いました

第14章 奇跡を信じるのならば...


ユリside


「ユリ、お願いだ......
前のユリに、戻ってくれよ!」



「っ......!?」



前のユリ......?



一体何のこと......なの?



ユリはこいつのこと知らない......




なんでユリの名前を、知っているの?










「また、苺が好きだって言えよ......俺のことを......















『パパ』って言えよっ!!」






「っ......!」





ユリは大きく目を見開き、頭の中には









『......ぱ、ぱ?』


『ぱ、パパッ!?』


『そう、今日から彼が君のパパだ(笑)』


『パパ。』


『お、俺はパパじゃないぞ......!?せめてさぁ......
お兄ちゃんかお兄さんで、良くない......?』


『......パパ。』

ガーン...
『......。』






『......この白いの、何?』


『これは練乳、苺はそのまま食べても美味しいけど、
これをかけると甘さが増すんだ。』


『......。』


『まずはそのまま食べてみ?』

パク...
『......おい、しい......。』






『......一緒、がいい......
パパと一緒じゃないと、ヤダ......。』


『ユリ......。』


『......パパと、一緒がいい......一緒にいて....?』


『わかったわかったッ(汗)......俺と一緒に寝れば、寂しくない?』

コク...
『......。』






『ユリちゃん、今度は苺チョコ食べる?』


『苺!?......食べる。』


『おい、タマ!俺を無視すんなよッ!』


『やっぱりユリちゃんは苺が好きなんだね~(笑)』

パク...
『......美味しい、なの。』


『ユリまで無視~?なんか、泣きそう......(泣)』










「っ......」




様々な記憶が走馬灯のように駆け巡った......



「っユリ......?」



そしてユリの目からは一筋の涙が流れ、



宏光の肩へつたっていた......。

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