第11章 新たなる魔の手...
「純、血種の人狼が.....?」
「あくまで噂だ。でも狼に近い人狼は、
人間に憎悪の感情を抱くことがあるからな......」
「混血種でも一緒なのか?」
「あぁ。」
「マジ、か......藤ヶ谷はねぇのか?そういうこと。」
「憎いまでさすがに思ったことねぇよ(苦笑)
せいぜい......うざいって感じだったかな......」
「それただの反抗期じゃん!」
「そうだな(苦笑)
まぁこれは俺の仮定だから、真に受けんなよ?」
「わーったよ!......あ、そろそろ寝ようぜ?
他のメンバー寝ちまってるし(苦笑)」
後ろを見てみればメンバーは毛布をかぶり熟睡していた。
「だな。おやすみ、北山。」
「おやすみ!」
こうして宏光と太輔も眠りについた。
__その頃のユリ達
宏光が眠りについた頃、ユリとリョウガは同じベッドの上で寝ていた。
__こんこん
「ユリ、リョウガ......もう寝たかい?」
翔が部屋に入ってき、ふたりが寝ているベッドのそばに来た。
「「スー...スー...スー......zzz…」」
「......さっきは怒鳴ったりして、すまなかった。
けどこれも......ふたりをアイツ達から守るためだ。
一段落したら......っもう少し、
彼らと、向き合ってみようと思う......。
だからそれまで、辛抱していてくれ......」
翔はそっとふたりの頭を撫でながら小さな声でつぶやいた。
「......今日は疲れただろう、二人共...ゆっくりと休みなさい。」
そして翔は部屋をそっと出て行った。