• テキストサイズ

【ONE PIECE】海を巡る者たち

第2章 〈エース〉太陽のように温かい人


 
 青く澄み渡った海の上にクジラの形をした船が何隻か浮かんでいる。この船は“世界最強の海賊”であり、“世界最強の男”である“白ひげ”が率いる白ひげ海賊団の船だ。そして、ここは〈偉大なる航路(グランドライン)〉後半の海、通称“新世界”。四皇が治めている島々がある海だ。
 その船の上で女の子が1人、甲板で日向ぼっこをしながら愛刀の手入れをしている。

「フィナ」

 フィナと呼ばれた女の子は聞き慣れた声を聞いて、振り返り微笑んだ。

「エース」

 その声の主はこの白ひげ海賊団の2番隊隊長“火拳”のエースだった。フィナはエースが率いている2番隊の隊員であり、エースの恋人でもあった。

「どうしたの? こんな朝早くに」

 エースはいつもお寝坊さんのため、フィナが愛刀の手入れをしている時間帯はいつも寝ている。

「ん? ちょっとな」

 よっこいしょと言って、フィナの隣に座ったエースはごく自然にフィナの腰に手を回した。
 いつもこのようなことをされているフィナだったが、さすがにこんな朝早くからエースに手を回されるとは思っていなかったため、少しだけ緊張をしてしまった。
 そんなフィナの様子を察したのか、エースはニヤニヤとした顔でフィナを見た。
 
/ 213ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp