第17章 〈ONE PIECE〉COME TO THE HEIGHT
「おれは弟だ!」
『ルフィー!』
サボとエースのその後ろを歩くルフィは立ち止まって、マイクに向かって力一杯叫ぶ。
ファンもそれに合わせて、彼の名前を力一杯叫ぶ。
3人はバックステージへと辿り着き、横一列に並んだ。
「おれたち3人、これからも一緒に」
ルフィが両隣のエースとサボとそれぞれ顔を見合わせて笑った。すると、先程まで海の色をしていた客席のペンライトがどんどん暗くなっていく。会場内は制御されたペンライトのみが白く光り輝き、まるで夜空の星のようになっている。
「♪〜星になった後もいつもそばにいて
きっときっと見守っている〜♪」
3人はパートを歌い終わると、センターにいるルフィの真正面へ拳を突き出した。
「おれ達は……これからも、兄弟だ!」
3人は笑い合った。
「♪〜悲しみを超えて新たな歴史を
ここにここに記し刻む
Come to the height
Come to the height〜♪」
3人が最後のサビを歌い終わると、手を上へと挙げて拳を握る。それを合図に、会場は暗転した。
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