第17章 〈ONE PIECE〉COME TO THE HEIGHT
『Come to the height』
「♪〜お前たちが大切だから〜♪」
サボが自分の左側にいるルフィとエースに向けて手で指し示しながら歌う。2人はサボを見て微笑む。
『Come to the height』
「♪〜だから助ける 今すぐに
迎えに行く〜♪」
3人の乗ったトロッコがセンターステージへと辿り着き、3人がセンターステージへと駆け上がる。
「♪〜たとえおれが死んだとしても〜♪」
サビ前のイントロがかかった時には、3人はセンターステージの真ん中にいた。
「♪〜戦乱の空の下で聞いていた
最期の君の言葉〜♪」
ルフィは左隣にいるエースを見上げる。エースもルフィと目を合わせて、少しだけ悲しそうに目を細めた。
「♪〜後悔はしてない 叶うことならば
お前がいる未来を見たい
Come to the height〜♪」
ライブの終わりに向かってイントロが流れる。3人はバックステージへ向かって歩いて行く。
「エースの意志はおれたちが継いでいく」
『サボー!』
サボは先頭を歩きながら、切なげに目を細めて『ONE PIECE』の中で言った台詞を言う。
「……愛してくれて……ありがとう」
『エース!』
客席は嗚咽混じりのコールや悲鳴で溢れている。ーーこの台詞は『ONE PIECE』の中で、エースが死んだ時に言った最期の言葉だった。