第14章 〈シャンクス〉私がオバさんになっても
少し冷たいことを言っても、彼はニコニコと笑ったままだ。
「心配すんな。おれの奥さんは世界一綺麗だ」
「また調子に乗って」
「嘘じゃないさ」
シャンクスは後ろから私を抱き締める。
「ずっとこのままいようって言ったのも、嘘じゃねェ」
彼の腕にさらに力が入る。
「そんな昔の約束、良く覚えていたわね」
前に回された腕に自分の腕を回す。
「いいわ。海……行きましょう」
「本当か!?」
シャンクスは私の肩に埋めていた顔をガバッと上げた。
「ええ」
彼は満足そうに笑っている。
彼の笑顔を見て、自然と自分も笑顔になるのを感じた。
〜それでも、とても心配なのだ
あなたが若い子が好きだから〜