第13章 〈ゾロたし〉あなたに勝つ、その日まで
ーーパンクハザード島。シーザーの企みを阻止することができ、今は麦わらの一味と七武海トラファルガー・ローと海軍G5の合同宴会を行なっているところである。
「サンジ! おかわり!」
「おう、まだまだあるぞ」
「兄貴! おれも!」
「おれもくだせェ!」
「待ってろ。今よそってやる」
サンジの活躍もあり、G5ともお近付きになれた麦わらの一味であったが、どうしても近寄れない2人組がいた。
「……」
「……」
「……おい、いつまで拗ねてるんだ」
「……」
海賊狩りのロロノア・ゾロと海軍大佐たしぎの2人である。
「おい!」
「拗ねるも何も、わたしはあなたと話すつもりはありません!」
「……」
ゾロは明らかに不機嫌な様子で酒を飲んでいる。
「おれのことがそんなに嫌いか?」
「ええ、嫌いです! ローグタウンの時からずっと!」
たしぎは怒りながら、サンジの作ったスープを飲んでいる。
「……そうか」
ゾロは席を立った。
「……な、どこへ……」
たしぎは驚いた様子でゾロに聞いた。
「嫌いな奴の隣にいたんじゃ、美味い飯も不味くなるだけだろ。だから、離れるんだよ」
ゾロは雪が積もっている中を歩こうと足を踏み出した。
「ま、何で……」
「何でって……お前がおれのことが嫌いだって……」
「き、嫌いですけど……」