第1章 第1Q:☆愛しい獣☆<火神>
なんとか、回復した黒子くんと、火神と3人で黒子くんの家に向かう。
黒子「はな先輩、今日は本当にすみません」
「いーの!気にしない!謝ってる時間があったら練習して体力付けなさい!」
そういって、私より少し背の高い黒子の頭を撫でてやる。
黒子「ありがとうございます」
犬っころみたいな嬉しそうな顔をした黒子は、
「ここまでくればもう大丈夫です。ご心配おかけしました。火神くん。はな先輩をお家まで送ってくださいね。もう暗いですから」
火神「わーってるよ!お前もしっかり休めよ」
黒子くんと別れてから二人っきり・・・
会話が・・・ない・・
えっ・・・私、いつも何話してたっけ・・・(汗)
視線を感じて斜め上を見ると、怪訝そうな火神の顔・・・
「どうしたんっすか?いつもカントクと二人で、ギャーギャー騒いでるのに。どっか悪いのか?」
うっあ・・・言葉が出なくて・・・
頭パニックになって、気付いたら、涙が流れてて・・・
それだけで、火神もパニックになってるのがわかる・・・
火神「ちょっ!黒子のことがそんなに心配だったのかよ?あいつもうぴんぴんしてっから大丈夫だよ!」
ちがう・・私が言いたいのは・・
「火神・・・私・・あんたのこと好きなんだ・・・」