第8章 第8Q:☆ふたりぶん☆<赤司>
うわー・・・これがバスケットボールの会場かぁ・・・
今日は決勝戦ということもあり・・・
観客席にはすごい人・・・
執事「もうまもなく始まりますよ・・・
はな様・・くれぐれも・・」
「(分かってるって!!昨日から、何回も聞いた!!)」
執事「はぁ・・しかし、はな様にもしものことがあれば・・」
そういって、おろおろとしている・・・
でも・・・そんなこといいながら・・・
ちゃっかりボディガードを会場の至る所に配置してるのが爺らしい・・・
クスクス笑うと・・・
執事「なにか?!」
「(ううん・・何でもない!わがまま聞いてくれてありがとう・・・)
試合が始まると・・周りはすごい声援・・・
征十郎は・・・やっぱり征十郎のままで・・・
だけど・・・
異変は突然訪れた・・・
相手チームの10番の人に・・・抜かれた征十郎・・・
シュートを決めようとして、決められなくて・・・
相手の人を止めようとして、止められなかった・・・
それからの征十郎は・・・
見たことのない・・・征十郎だった・・・
いつも完璧で・・・
いつも周りの人間を率いている人とは思えなくて・・・