第8章 第8Q:☆ふたりぶん☆<赤司>
~Side by はな~
執事「はな様・・・?何を一生懸命読んでおられるのですか?」
「(爺・・・これ見て?!征十郎が載ってる!!)」
爺に頼んで、取り寄せてもらったのは、
バスケットボールの雑誌・・・
ウィンターカップという大会が始まって・・・
征十郎は順調に勝ち進んでいるみたい・・・
雑誌には、いくつかの高校の特集が組まれていて・・・
その中に征十郎の写真とインタビューが載っていた・・・
かっこいいなぁ・・・
執事「そういえば・・明日は決勝戦らしいですよ・・・
誠凛高校という創部したばかりの学校が相手だとか・・・」
「(そうなの・・?じゃあ、また征十郎が勝っちゃうね・・・)」
執事「・・・はな様・・・」
「(ねぇ!!爺!!明日、試合見に行こう!!)
執事「は?!」
「(雑誌じゃなくて、本当にプレーしている征十郎が見たい!!)」
執事「いや・・しかし・・・坊ちゃんのお許しがないと・・・」
「(大丈夫!!内緒で行こう!!爺がついてきてくれれば大丈夫だから!!)」
困り果てる爺の背中を押して・・・
出発の準備をしてもらった・・・