第7章 第7Q:☆侵食☆<今吉>
私が返事をしないままいると・・・
淡いキスが繰り返されていく・・・
「んっ・・・あっ・・」
思わず漏れた・・・甘い声・・・
ハッと我に返ると・・・
やっぱり・・いつもと違う優しい顔・・・
今吉「エエ声・・ワシだけのもんや・・・」
そのまま、もう一度チュッとデコにキスをされると・・・
今吉「お前・・いつまでそこにおるん・・・さっさと消えぇ」
あっ・・・なんか声が怒ってる・・・
男子「んだよ・・アホらし・・・」
地面から立ち上がり、ホコリを払うとどこかへ消えていってしまった・・・
今吉「はなに本気やないくせに・・・」
睨んで、吐き捨てるようにいう今吉・・・
ギュー!!!
今吉「ナニナニ!!!痛い!痛い!」
思いっきりほっぺたを引っ張ってやる・・・
「私に本気じゃないのは、アンタもでしょ!!」
そう言いながら・・・また、涙が出てきそうになる・・・
なんで・・・こんな時に・・・
マンションに消えていく女の子たちを思い出すんだろう・・・