第6章 第6Q:☆トラワレ☆<高尾>
真ちゃんの迫力に負けた痴漢を、次の駅で駅員に引き渡す・・・
はな「あの・・・ありがとうございました・・・」
緑間「気にすることなどないのだよ・・・コイツはムダに視野が広いのだよ・・」
「ムダってナニ!!ひどくねぇ?!」
はな「くすくす・・・変わってないね・・・緑間くん・・」
「へっ?!真ちゃんのこと知ってんの?」
はな「あっ・・はい・・私、帝光中出身で・・・」
緑間「はな・・お前こそ変わっていないのだよ・・・相変わらず隙だらけなのだよ・・・」
懐かしそうに微笑むはなちゃんと、なんとなく気まずそうにしてる真ちゃん・・・
あちゃ~・・・
痴漢から助けて・・もしかして?!みたいな、男子高校生の下心は見事に打ち砕かれた・・・
イヤ・・・
100%下心じゃねぇよ?!
ちゃんと・・マジで助けようと思ったんだから・・
まぁ、その先にドキドキな展開あればなぁ・・・くらい・・・
くらい!!!
思ってもいいっしょ!!!
緑間「高尾、もういいだろう。行くぞ・・・」
「へっ?!再開の余韻はそんだけなの?!」
はな「あっ!緑間くん!友達が相変わらず黄瀬くんの追っかけやってるから、また会場で見かけたら声かけていい?」
その一言に・・・真ちゃんは
緑間「好きにするといいのだよ・・」
とだけ言って歩き出してた・・・
あ~あ・・・さよなら・・俺の小さな出会いのカケラ・・・(泣)