第3章 Ⅲ お前のために
紫端「演奏順は?うちは何番目?」
黒崎「最後だ。」
白崎「では、午後2時ごろといったところでしょうか?」
黒崎「そうなるな。」
私たちは自分たちの演奏まで時間が空くので客席に座っていた。
2時からか・・・、ハルが泳ぐのに間に合うかな・・。
たしか自由形の決勝は最後っていってたよね・・・。
でもまずは自分の演奏に集中しなきゃ・・・!
強豪校と呼ばれているのはうちだけではない。
次の地区大会に出場するためには上位入賞が必須条件となる。
こんなところで負けるわけにはいかない。
私は楽譜を取り出し、最後の確認をした。
ステージでは次々とほかの学校の演奏が終わり、早くも自分たちの番が近づいてきた
黒崎「よし、そろそろ控室行くよ。」
私たちは控室に向かい、最終調整に入った。