第1章 Ⅰ おかえり
渚が顔を近づけた
「…何。」
「なにじゃないでしょ、もうさっきからずっと呼んでるのに!」
「ごめん。気付かなかった。で、何?」
「にーちーよーうーびー!行くでしょ、ハルちゃん。」
「…日曜日?」
「今月末にある大会の会場の下見に行く話だよ、ハル。」
「…あぁ。今週末だっけ?」
「そうだよー!お昼から!どうやって行くか話してるの!」
「やっぱり、バスで行って…」
あれ・・日曜日…
日曜日って・・・日曜日…!
「おい。ちょっと待て。」
「なんだよ、ハル。予定でもある…「ある。」
「「えっ!?」」