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エネルギー

第34章 会えない二人


その後は、何とか仕事を失敗する事なく終わった

しかし、私の心は暗かった...



私は何してるんだろ...

丸山さんに会いたかった..

私の心は限界で叫んでいた


ロッカーでスマホを見たが、丸山さんからの返事は昨日からなかった


ため息がでる


思ってた以上に寂しかった...



店をでて、一人歩く

他の恋人たちは楽しそうに歩いてる

私の笑顔はどこにいったんだろ?

テレビの向こうに?


胸のペンダントが冷たく感じる...

繋がって...

このペンダントで....


でも、寂しい気持ちは消せない


なんて自分は弱いだろ

丸山さんに会えないだけでこんなにダメになって


情けなくって仕方なかった



こんな私を知ったら、丸山さんは呆れるかも

そう思いながら、丸山さんと会ってた公園に足が向かってた


会えるはずはないのに....


でも、あの場所に丸山さんとの思い出はある
それを感じたかったから

あのベンチに座ったら、前の私になれるかも

そんな期待もあったから


私はベンチを前にして、立ち止まった

いつものベンチではなかったのだ


ベンチにオレンジ色の風船が括りつけられてた



私は、不思議に思いベンチに近づき、風船に手をふれた

「!!!!!」


私の目から涙が溢れた

震えが止まらなかった



風船には((笑顔のおまじない、ぱーーーん))と書かれてた


「ま、丸山さん...」


私、流れる涙を拭きながら、風船を手にとった

すると風船の紐の先に小さい可愛い袋と手紙がぶら下がっていた


私は袋を覗くと


ペンダントについてるハートと同じハートが入っていた


「こ、これは....」


私は不思議に思い、手紙の方を見た
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