第25章 ♡Story22♡ 熱愛発覚!?
「っじゃあ......」
「......百合の場合、自ら辞めることになるだろうな......」
「っ社長はそれでいいんですか!?」
「......。」
「何でこんな規則があるのか、僕にはわかりません......
なのに何で社長は......そんな規則にこだわるんですか?」
「っ涼介、止めなさい!」
「っだって神楽坂さん...そんなんじゃ、タレントの人達が可哀想です......
こんな人権に縛られて......」
「涼介、社長だってこの規則には心苦しく思っているの!」
「っじゃあ何で!」
(じゃあ何でルールを変えようとしないの?
社長もおかしいって思っているなら......)
「このAnnieはな、私の今は亡き妻の名前から取っている......」
「......。」
「Annieの規則も、妻と決めたものだ。
だが元々、Annieには恋愛禁止の規則はなかった......」
「ぇ......」
(じゃあ、創立時にはルールがなかった?)
「......っ」
「社長?」
片桐社長が眉間に顔にしわを寄せ顔を歪ませた。
その様子は苦しそうにも見えた。
「っ社長、これ以上話すのはお止めください......
涼介、このことに関してまた別の機会に言わせて頂戴。」
「っ......わかりました。
僕も、急に取り乱してしまい申し訳ありませんでした......」
「中途半端に止めてしまい悪かった......
涼介、今日はもう帰って大丈夫だ。百合も下で待っているからな......」
「......わかりました。では、失礼致します。」
涼介はお辞儀をし、社長室を後にして急いで百合のいるロビーへと向かった。