第22章 ♡Story19♡ 一難去ってまた一難...
「はぁ...はぁ...はぁ......」
「百合、大丈夫か?」
「うん......何とかね(苦笑)」
走って車まで戻ってきた二人。
「特に、後を追ってくる気配はないな......」
「やっぱり......私の勘違い、かな?」
「分らない、でも外出する時は気を付けた方がいい。
学校に行くときも......」
「うん、そうだね......変装したからってばれないわけじゃないし......」
「あぁ。」
「......
『もし、誰かと付き合っていることが解ったり、
男の人といるところをパパラッチされたりしたら大事になるから気を付けてね?』
『ぁ...はい......。』
『......業界では根も葉もない噂が流れることも稀にあるので......。』
『ネットの書き込みとかだろ?俺も、女の人と一緒に
撮影しただけで熱愛ってネットに書かれたことあるし。』
『ネットの書き込みもそうですが、それより怖いのは......
"マスコミ"による報道のほうですよ。
今の時代、マスコミの影響力は凄いですから.....。』
『そうだな......。』
『有名になればなるほどリスクが高くなりますが、
基本、キスや抱き合ったりしていなければ大丈夫なはずです。』
......。」
百合は過去に涼介から言われたことを思い出していた。
「......百合、大丈夫か?」
「っうん!でも......
『ドラマが始まるのと同時に熱愛噂は出やすいからその判断は正しいよ。』
『あのね百合ちゃん、
この間馬淵さんから聞いた話なんだけど......」
『はい?』
『最近、A.N.JELLの特ダネを狙っているパパラッチ3人組がいるらしいんだ。』
『パパラッチ?』
『うん、その名も"オカッパーズ"!』
ズルッ
『『『お、おかっ!?』』』
『俺も初めて聞いたときはそんなリアクションしました(苦笑)
とにかく、悪質なパパラッチみたいだから気を付けた方がいいんだと思うだ。』
でももし、
オカッパーズみたいな悪質なパパラッチに撮られたらどうなるんだろ......」
「パパラッチか......」
(にしても、今のネーミングどうにかなんねぇのか(苦笑))←