第21章 ♡Story18♡ まさかの同棲!?
ミニアルバムを見終えた二人は文集に目をやる。
最初開くとメインの文集、次にアルバムが載っている。
「えぇっと、私のは......あ、あった!
でもこれは、さすがの私も凄い恥ずかしいかなぁ......(苦笑)」
(だってタイトルが......(苦笑))
「......『将来の夢は藤ヶ谷先生のおよめさん』?」
「これね(笑)私超はずいよ(苦笑)」
「......。」
太輔は黙り込む。
「......ぇ、えっと、藤ヶ谷先生?(苦笑)」←
(さすがの太輔も引いちゃったかな......(汗))
「......。」
(何ヶ月前に、横尾先生と話していたっけ?
『ははは、将来の夢は藤ヶ谷先生のお嫁さんですか(笑)
可愛らしい夢ですね!』
『まぁマセた子供が考えそうなことですよ(笑)』
『藤ヶ谷先生は格好良いですからね~......で、どうするんですか?』
『何をですか?』
『何って...もし本当に『お嫁さんにしてください。』って
来たらどうします(笑)』
『いくら何でもそれはないですよ(笑)
これ以来会ってないんですから...。』
そんな事があったような......)
「......っ!」
太輔は咄嗟に頭を押さえる。
「っ太輔!?」
「っごめんね百合ちゃん(苦笑)
何ヶ月前に横尾先生と話していた事思い出して、
そこからまた記憶を辿ってみようと思ったんだけどね......」
「......思い出せなかったの?」
「うん......深くまで辿って行こうとすると、
勝手に頭の中で拒絶されるんだ......。
俺は、思い出したいのにね......」
「っ太輔......」
ぎゅっ...
「百合、ちゃん......?」
百合は太輔に抱き付く......。
「無理して思い出さなくてもいいよ......。
きっと、自然と思い出せる日が来る、絶対来るから......」
「百合ちゃん......」
「私、全部思い出すまでずっと待ってるから。
どんなに時間が掛かっても......」
「ありがとう、百合ちゃん......」