第19章 ♡Story16♡ 事故...
徹平Side
山田さんが医務室を出て言ってそれなりに時間も経ち、
百合ちゃんは一向に目を覚まさない。
その代わり、何度も藤ヶ谷先生の名前を呼んでいた。
「っ...太、輔......」
悲しい夢を見ているのか、
百合ちゃんの目には一筋の涙が流れていた。
「百合ちゃん......」
徹平は傍に置いてあったハンドタオルで涙を拭きとる。
彼女と藤ヶ谷先生の関係はよくわからないけど、
彼女にとっても、藤ヶ谷先生にとっても......
お互いが大事な存在であることが伝わってきた......。
「っ......」
徹平が涙を拭き終わったとき、
百合は目を少しずつ開けた......。
「目、覚めた?」
「っ太輔......」
「だから俺は藤ヶ谷先生じゃないk..「太輔......」
......。」
目が覚めたとはいえ、
百合ちゃんの頭の中はまだ混乱していた。
「さっきも言ったけど、俺の名前は志村徹平!」
「......っそう、ですよね......すいません......。
太輔はもっとカッコよかったし......」←
「分ってくれたのは嬉しいけど最後の言葉は何!?」
「太輔がここにいるわけ、ないですもんね......」
「えー無視ー?」←
「ぁ、すいません......
まだ頭の中が混乱していて......(苦笑)」
......なら仕方ねぇな!←
こんな可愛い子と話せてラッキーだし♪←
「別に良いって!......そんな事より、気分とかどうだ?」
「大分、落ち着きました......志村さんはずっとここに?」
「ずっとっていうか......
山田さんが出て行った後からだな!」
「そうなんですか......何か、
迷惑かけてすいません......」
「だから気にすんなっt.."ガラッ"
「っ百合ちゃん......目、覚めたのかい?」......」
.....誰だよ!せっかくの二人の時間を
邪魔した奴!←『おい、貴様(黒笑)』by.太輔←