第18章 ♡Story15♡ 撮影開始!
現場には柊が既に来ていた。
柊は台本を読んでいる。
「おはようございます、柊さん。」
「.....ぁ、百合ちゃん...今来たの?」
「はい!」
「今日も撮影頑張ろうね。」
「はい、足を引っ張らないように頑張ります!」
「(笑笑)いや、俺の方こそ
百合ちゃんの足を引っ張らないように頑張るよ。」
「(笑笑)」
こうした和やかな雰囲気のまま撮影に入った。
いくつかのシーンを撮り終え......
「ふぅ......」
百合は一息ついた後、貰ったジュースを口に運ぶ。
そして辺りを適当に見渡していると......
「......ぁ、太輔だ!」
偶然中庭を歩いている太輔に気づく百合。
百合は部屋の窓から顔を出し......
「やっほー藤ヶ谷先生!」
「......っな、百合!?」
太輔は一旦周りを見渡した後上を見上げる。
「百合ちゃんどうしたの?」
そんな中柊も窓の外を覗き込む。
「柊さん!また藤ヶ谷先生に会ったんで(笑)」
百合は手をひらひらと太輔に向かって振る。
太輔は勿論固まっている。
「......。」
柊はじっと太輔を見る。
そして......
「ねぇ百合ちゃん......」
「はい?」
「いっそこっちに先生を連れて来ても、
いいんじゃないかな?」
柊から思いがけない言葉が出た。
「へぇ!?」
「休憩時間大分あるし、
先生が大丈夫ならこっちに来て話したら?」
「......でも、大丈夫なんですか?」
「俺は全然平気だし、監督のほうには俺から言っとくよ。
中々話せる機会ないんでしょ?」
「ま、まぁ...そうですけど......
いくら何でも迷惑じゃ?」
「いいんだ、
だって藤ヶ谷先生って凄くいい人そうだしね。」
「......じ、じゃあちょっと聞いてみます......。」
「......。」
百合は再び下に太輔の方見て.....