第17章 ♡Story１４♡　ずっと、解っていたこと...

......そうだ、あのね！」



「......？」



「私達が付き合っている事を知ってる人......
もう一人いるんだ(苦笑)」



「え゛...誰！？」



「涼介さん(苦笑)」



「......山田君？」



「うん、ネックレスでバレかけて自白したの(笑)
涼介さんは黙っていてくれているんだけどね。」



「......大丈夫なのか？
お前の事務所、恋愛禁止だったはずだろ......？」



「うん。私ね、この際だから社長にも言おうと思ったの！
......でも......」



「でも？」



「涼介さんに、今は言わない方がいいって言われて......」



「何で......？」



「片桐社長......
何か人一倍所、
属タレントの恋愛に関して厳しいみたいで......」



「......。」



「だから、本当に覚悟が出来た時に言うようにって......」



「そうか......」



「私ね？太輔と別れたくないのもあるんだけど......


まだこのお仕事続けたいんだ！

忙しくて疲れる時もあるけど......

私を見ていてくれてる人達がいるから、

その人達の為にも続けたいの！」



「百合......」



「だから...片桐社長には凄く申し訳ないけど......
この事はしばらく黙っていようって思って......」



「......そうか。
お前がそれでいいなら、それでいいんじゃないか？」



「ありがとう(微笑)
でも、凄く申し訳ないよ......
私をスカウトしてくれて人なのに......」



悲しみと罪悪感から涙が溢れ出す百合。



ぎゅっ...



「っ太輔......」



「泣くな、百合。辛い時は......俺を頼れよ？
俺がお前を、守るって約束したんだからな......」



「うぅ......」



百合は太輔の胸にうずくまりながら小さく泣き続けた。



「百合......」



太輔は百合が泣き止むまで



優しく包み込むように抱いていた......。