第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
リビングの椅子に腰かけている二人...
「......。」
「......。」
「......結局お前も緊張してんじゃん......」←
「っう、うるさい!」
二人揃ってド緊張中(笑)
するとそこに......
「お待たせ、二人共。」
裕太がお父さんとお母さんを連れてくる。
「初めまして、百合さんと
お付き合いさせてもらっている藤ヶ谷太輔です。
今日は忙しい中、
時間を合わせてくださりありがとうございます。」
太輔は二人が入ってくるなり席を立ちお辞儀をする。
百合も釣られるように立つ。
(やっぱり先生だから、こういう事には慣れてるんだ......)
緊張していると言っていたものの、
しっかり挨拶をする太輔。
「こちらこそ、わざわざうちに来てくれてありがとう。
まぁまぁ、気ままに話しましょう。
どうぞお座りください。」
「ありがとうございます。...ぁ実はですね、
百合さんからはご両親は洋菓子がお好きと伺ったので
良かったらお召し上がりください。」
(お父さんもお母さんも洋菓子派だからねぇ、
伝えておいてよかった(苦笑))
「わざわざ!いやぁ申し訳ない(苦笑)
母さん、早速頂こうじゃないか。」
「そうね!ではお茶を入れますから少々お待ちください。」
「いえ大丈夫ですよ、
良ければ僕もお手伝い致しましょうか?」
「そこまで気を使わせなくて結構ですよ(微笑)
お手伝いをするのは裕太だけで十分ですから。」←
「ぁ、はぁ......(苦笑)」
ボソッ
「シナリオが狂ったね(笑)」←
ボソッ
「うるせぇ......」
「裕太、母さんのことを手伝ってあげなさい。
ソファーにずっと座ってるのもあれだしな(笑)」
「はーい」
裕太は席を立ちお母さんの元に行く。
そしてリビングには百合、太輔、お父さんの3人だけ...
「ずっと立ってるのもあれでしょう、
どうぞお座りください。」
「はい、そうですね。」