第5章 ♡Story2♡ ......見て?
藤ヶ谷side
とうとう着いたか......。
「ここが紫鶴大学、か......。」
先程、紫鶴大学について校門前に来ているわけだが......
施設大き過ぎでしょッ!?
「敷地も広いな......何か迷いそう......(汗)」
迷いそうになりながらも、
俺は学長先生に挨拶に行くため学長室を目指す。
どうか迷いませんように......
って願い事したのに、結局迷ったよッ!
「中に入ったまでは良かったのにな......。」
しょうがない、ここの学生に聞くか......。
俺が学生を探そうとしたその時......。
「あれ?お客様ですか?」
後ろから声がした。後ろを見ると1人の男性がいた。
ちなみに背は俺より低く、まだ幼い顔立ちをしてる。
「ぁ、いえ違います。今日から赴任することになった
藤ヶ谷大輔です。......ぇっと......
ここの生徒さんですか?」
「.....ははは、違いますよ(笑)」
え゜!?......まさかこの人......
「一応僕も教師なんですよね(笑)」
やっぱり......てっきりまだ顔に幼さがあるから
生徒かと思ったよ......。
「す、すみません!いきなり!」
「いえ全然気にしてないですよ、
こんな事はよくあるんでね。」
え、そうなの......。
「今日から赴任するっていう先生は貴方だったんですね。
自己紹介遅れましたが、初めまして、北山宏光です。
ちなみに今年で30です(笑)」
嘘......こんな幼い顔して俺より年上......
てか、今年で30に見えないんだが......。
「ではまずは学長室に案内しますよ。」
「え、いいんですか?」
「はい、元々僕が藤ヶ谷先生を案内するうように
言われたので、全く問題ないですよ。」
「ありがとうございます!すごく助かります。」
「いえいえ。」
北山先生は笑顔で返してくる。
にしても年上に見えないんだが......(苦笑)←
でもいきなり初日から遅刻は免れたので
これでよしとしよう......。