第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
......藤ヶ谷先生をうちに連れて来ないさい。」
「お父さん......」
「......そんな顔をするな百合、
俺達はただ彼に会って話をしたいだけだ......」
「百合......」
裕太は百合の肩に手を置き頷く。
コク..
「......解った二人とも、
太輔に時間があるかどうか聞いてみる!」
百合も裕太に続くように頷く。
「お願いね、百合......」
「うん、出来るだけ早く伝えるよ。」
2階の百合の部屋...
バッグからスマホを取り出し、
太輔に電話を掛けることにした百合。
プルルルル...プルルルル...
「太輔......」
電話を掛けて10秒ほど経ち...
"ピッ"
『もしもし、百合?』
「っ太輔!」
『......話の方、どうなった?』
太輔は話の内容をすぐに察知した。
「うん!お兄ちゃんも、お父さんも、お母さんも
反対する気はないって!」
『ぇ......それって......』
「うん!......でもね、太輔......」
『......どうした?』
「今度、うちに連れて来いって
お父さんとお母さんが言っているの。
時間がある時でいいからって......」
『まぁそれは当然の話だな......お前の両親には、
直接会ったことがないしな......
早いほうがいいなら、今週の土日でも大丈夫だよ。』
「っホント!?」
『あぁ、お前も一緒の方がいいなら......
番組の収録がない日曜の方がいいか?』
「そう言ってもらえると有難いよ!
じゃあお父さん達にそのこと伝える!」
『わかった、時間帯は午後で大丈夫か?』
「うん!大丈夫だよ。じゃあ、また!」
『あぁ。』
電話を切り、百合は両親がいるリビングに
降りて行き報告した。幸い予定は入っていなっかった。
「ふぅ......一旦はこれでよし、ってところかな?」
風呂に入った後百合はすぐに眠りについた。