第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
ケーキを食べ終え...
「それで百合、私達に言いたいことって何なの?」
「うん......えっと、あのね......」
いざいうとなるとなかなか言い出せない百合。
「......言いたいことっていうのは、百合......」
「うん......」
「さっき話に出た、藤ヶ谷先生のことか?」
お父さんは何かを感じ取ったのか百合に問う。
「っ...うん......」
「百合、気ままに話していいのよ?」
「ぇっと...あのね......さっき、
お兄ちゃんにも言ったばっかりだったんだけど......」
「「......。」」
「ずっと言いたかったこと、
なんだけど中々言い出せなくて......」
「百合、ゆっくりで大丈夫だよ。」
肩を手を置きながら百合をリラックスさせる裕太。
「私...私ね......」
お父さんとお母さんは真剣な表情で百合を見る。
「......前々から、藤ヶ谷先生と......ぇっと...
えっとね......」
「百合、落ち着いて......」
「ありがとう、お兄ちゃん......」
(あと一息!頑張れ、頑張るんだ百合!)
自分に言い聞かせ気を落ち着かせる。
「あのね...お父さん、お母さん......
私、藤ヶ谷先生とね......
付き合ってるんだ......。」