第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
「百合と......藤ヶ谷先生?」
俺が呆然と突っ立っていると
「っ......!?」
百合と思われる少女がこっちを驚いてみてくる。
「百合、お前......」
「っ......おにぃ、ちゃん......」
やっぱり......カップルの女の方は、
妹の百合だった......。
どういう、事だ......?
再び百合Side...
「百合、お前......」
「っ......おにぃ、ちゃん......」
何でお兄ちゃんがここにいるの?
今日はオフだから家にずっといる思っていたのに......
「裕太君......」
太輔も驚いた様子で見ていた。
いつかはばれるって思っていたけど......
まさかこんな形で見つかるなんて......
百合はそれと同時に涼介に言われたことを
思い出していた。
『......事務所タレントは恋愛禁止なんだ。』
『......へ?』
『もし、誰かと付き合っていることが解ったり、
男の人といるところをパパラッチされたりしたら
大事になるから気を付けてね?』
『ぁ...はい......。』
「っ......」
「百合......」
そんな事をずっと考えてくると
お兄ちゃんがこっちに歩いてくる。
(どうしよう......っ何て言えば......)
「百合......これ、どういうこと?」
裕太は一見優しく言っているように聞こえるが、
眉間にしわを寄せており怒りも帯びている様に聞こえた。
「お兄ちゃん......ぇっと、あの......」
ちゃんと言わなきゃいけないのに......
何で言えないのっ?
どのみちいつかは、言わなきゃいけないことなのに......
なかなか言わない百合、
それを見兼ねたかのように裕太は太輔のほうに向く......。
「......藤ヶ谷先生、
これどういうことでs..「付き合っている......」っ!?」
「っ...太輔......」
太輔......