第17章 ♡Story14♡ ずっと、解っていたこと...
裕太Side
「百合もう帰って来ちゃってるかなっ!?」
今俺は家に向かっても猛ダッシュ中...
え......何でだかって?それは......
少し前の事...
「あらやだわっ!」
「母さん、どうしたの?」
「サラダ用のドレッシング......
買い忘れてしまったの(苦笑)」
「えぇっ!?何か代わりになるもんないの?」
「......ないわね(苦笑)」
「しょうがないな......じゃあ俺がひとっ走りで
行ってくるよ。どうせお店近くだし!」
「悪いけど、お願いできるかしら?」
「はいよ~、まかせて!」
......ってなわけ!
(母さんっておっちょこちょいなんだから......)
そんな事を思いながら走る。
「......父さんもそろそろ、
ケーキ買って帰ってくるころだよな!
あーあ!早くみんなでパーティーしたいなぁ♪」
しばらく走っていると路上端に一台の車が止まっていた。
「......?」
その車の横には一組のカップルがいて、
こっちが見ていて恥ずかしいような
アッツいキスを披露中......(汗)
(デート帰りのキスか?......ってか
あんなとこでキスしてんなよっ!?)
「最近もリア充カップル増えたな.....←
まぁ俺には関係ねぇし!さて帰ろう帰ろう......ん?」
裕太は2人のカップルの横を通り過ぎようとした時......
ん?......ちょっと待てよ......え!?
「あの二人どっかで......」
あのキスをしてる二人......
「っ......!?」
裕太驚愕の表情で二人の後姿を見た。
ちょっと待てよ......あれって......
「......っあれって...」
二人の恋人というのはまさかの......
「百合と......藤ヶ谷先生?」
何であの二人が......キス、してんだ?