第4章 ♡Story1♡ 再会
百合side
お寿司屋さんでの出来事以降、藤ヶ谷先生とは会ってない。
どこかで会いたいと思っている自分もいる......。
そして時はあっという間に流れるもので、
私は高校生になった......。
今日は入学式。こないだの卒業式から
あっという間のような気がする......。
「百合~!クラス分け見てきたけど、
俺達同じクラスだぞ!」
「えー、また陸とー同じクラス?(笑)」
「ひっでー言い方(笑)彼氏と同じクラスに
なれたんだからいいだろッ?」
「そうだねー(笑)」←棒読み
「お前ひでぇな(笑)」
「フフフ...。」
「じゃあそろそろクラスに行こうぜ!」
「そうだね!」
そして私達は教室へ向かって走っていった。
藤ヶ谷side
寿司屋での一件以来、百合とは会ってない......。
そしてなぜか......
自分の心の奥でまた百合に会いたいと思う時が
最近よくある......。この気持ちが何なのかは......
今の俺には全くわからない......。
俺がこの事を理解するのは、もう少し先だろう......。
ボケー...
「......。」
......なことを考えながら俺は新しい職場、紫鶴大学に
向かってるところだった.....。
電車に揺られながらボケーっとしてると不意に百合の
顔が浮かび上がってくる......。
「百合、今頃何してんだろうな......。」
......って俺、何考えてんだよ!?......はぁ...
最近自分が何なのか分からなくなってくる......。
「しっかりしろ、俺......。今日から新しい生活が
始まるってーのに......。」
俺は小さな声で自分に言い聞かせる......。
でもこれからが波乱万丈な生活を送ることになるとは
俺はまだ知る由もなかった......。