第16章 ♡Story13♡ プレゼント
ムッ
『俺が先に誘ったんだよ!廉は引っ込んでろ!』
『あぁ?』
睨み合う裕太と廉。
「なんか面白い展開になってきましたねぇ(笑)」
『『......(睨)』』
『裕にぃ...廉にぃ......』
(さて、百合はここでどうでるんだろうな......)
太輔はテレビに映る百合を見て思った。
『裕にぃ!廉にぃ!』
『『......?』』
『なら、公園も映画もどっちにも行こうよ!』
『『えっ!?』』
『ふふ...だって裕にぃも廉にぃも私にとっては大好きな
お兄ちゃんだから、どっちかだなんて選べないよ!』
『『......。』』
『だ・か・ら......』
ぎゅぅぅ
『『......っ!?』』
百合は2人に抱き付く。
「おぉぉぉ!?」
「もう少し静かに見てください、
近所迷惑ですから......(汗)」←
「すいません(笑)」
「はぁ...」
『みんなで仲良く、しよ?
はい!これで裕にぃも廉にぃも......』
2人から一旦離れ2人の手を取り......
『仲直り♪』
裕太の左手、廉の右手を繋げさせた。
『......。』
『......。』
『な・か・な・お・り...だよ!』
『......あー...えっと廉.......。』
『......何だ?』
『さっきは、言い過ぎてごめん......。』
『いや...ぁの...俺の方こそ...悪かった......。』
お互い頭を下げる裕太と廉。
『......(微笑)』
「お!いい雰囲気で無事に仲直り!」
そして百合は2人を見て微笑み、
そしてカメラの方に視線を向けた。
「百合ちゃん、どうしたんですかね?
もうあれで十分なのに......」
「さぁ......」
(百合、何をするつもりなんだ?)
『仲直り大成功!♪』
満面の笑みでピースをする百合。
「っ......」