第16章 ♡Story13♡ プレゼント
"ピッ"
(ぁ、意外と早い......)
「m..『はい、もしもし涼介さん?
また伝えw..「もしもし百合か?」.....っ太輔!?』
「あぁ、そうだけど。」
山田君と間違えたって事はさっきまで仕事について
電話でもしてたのか?
ってか百合、凄い驚きようだな......(汗)
でも仕方ねぇか......。
『久しぶり!太輔が電話で掛けてくるなんて珍しいね!』
だが案の定、普段と変わらない百合だった。
「久しぶり。この間はちゃんと謝れなかったから、
電話で直接言った方がいいと思ってな......
百合、あの時は誕生日のこと忘れてて悪い......。
今はもう分るし、シロツメクサの冠のことも思い出したよ。
本当にすまなかった。お前の気持ちも知らなくて.....」
本当は覚えているとはいえ
気まずくてずっと言えなかったけど、
やっと言えた......。
『太輔......』
でも百合の奴......
何だかんだ言ってまだ怒ってるのかな......
『ありがとう!わざわざ電話で言ってくれて!』
百合......
「いや、これくらいは当然だし......
あのさ...お詫びがてらかどうかは分らねぇけど......
お前の誕生日の20日の放課後って、空いてるか?」
『......?うん、空いてるよ!4校時以降先生達の会議で
授業潰れちゃうからいつもより大分早く帰れるの!』
「そっか。」
『うん!それがどうかした?』
「いや......俺のほうも講座が午前中しかなくてな。
それで......」
『それで?』
「それで.....あぁ...えっと......」
ホント俺ってこういう事言うたんびに
はっきり言えねぇな......。
自分でも嫌気がさす......。