第15章 ♡Story12♡ ヒロインのオファーが来ちゃいました...
「どうします?(笑)」
「......学校が終わり次第俺の方で行きます......。」
渋々そうに言う太輔。
「そうこなくっちゃ♪」
「......。」
「もし、時間に余裕があればちょっと寄り道しても
いいかもしれませんね。
例えば、街全体が見渡せるところとか!」
「街を見渡せるところっていったら......
星の丘公園辺りぐらいですか?」
「でも少し七華高校より遠いですね?
車だったら大丈夫だと思いますけど、
車って持ってるんですか?いつも電車ですけど......」
「一応持ってはいますよ、休日はよく一人で
ドライブとかに行ってましたから......。」
「おぉ!もし時間があればドライブデートアリかも!」
「そうですか?」
「そうですよ!特に年上彼氏を持つ女子高生って、
同世代の彼氏とはできないデートに
憧れちゃうもんじゃないですか!(笑)」
「......車とか、目立ちませんか?」
「ちょっと離れたところに止めれば大丈夫ですよ!
藤ヶ谷先生は細かい事気にし過ぎです(笑)」
「......。」
「百合ちゃんを車に乗せたことあるんですか?」
「いや、ないですけど......」
「なら乗せちゃえ乗せちゃえ!(笑)←
百合ちゃん絶対喜びますよ!」
「......アンタねぇ(怒)」←
「百合ちゃんを喜ばせるためですよ(笑)」
「......。」
「あ、黙った。」←
こうした口論の末......
「時間にゆとりがあれば、誘ってみます......。」
「よっしゃ♪←
後は藤ヶ谷先生が頑張ってくださいね(笑)」
「はいはい......」
「じゃあ帰りましょうか!」
「......そうですね。」
「(笑笑)」
「じゃあ俺はこっちの方なんで、また明日仕事場で!」
「学生に間違われて怖い人に絡まれないでくださいよ。」←
「今日の藤ヶ谷先生毒舌っすねぇ......(苦笑)」
こうして2人は別れた。
「百合、喜んでくれるといいけどな......」
別れた後太輔は一言だけ呟き、いえに足を進めるのだった。