第14章 ♡Story11♡ 誕生日
収録後の翌々日...
太輔Side
職員室...
「......誕生日まであと10日、か......」
「藤ヶ谷先生、どうしたんですか?
ちょっと浮かない顔ですけど......。」
「ぁ北山先生......いや、何でもないですよ。
あと10日で百合の誕生日なんです。」
「へぇ百合ちゃんの!
もしかしてプレゼントについて悩んでるんですか?」
「プレゼントは......こないだ買いましたよ。」
「マジですかっ!...じゃあ、何を悩んでるんですか?」
「......土曜日、プレゼントを買いに行って......」
「それでそれで?」
(珍しく素直に話してるっ!)←
「偶然店で、百合に会ったんですよ......」
「......ぁ...何となく想像つきました(苦笑)」
「その後百合に誕生日覚えてるかって聞かれて......」
「覚えてないって言ったんですか?」
「っ...そう、ですね......。」
「なーるほど......藤ヶ谷先生はサプライズって形で
百合ちゃんにプレゼントを......」
「正直迷いました、嘘までついていいのかって......。」
「.....。」
「あの時の百合、
凄く悲しそうで...無理に笑って......」
「......タイミングが悪かったんですね。
これは、藤ヶ谷先生も百合ちゃんも悪くないですよ。」
「......でも俺が、
百合を悲しませたのは事実ですよ......。」
「藤ヶ谷先生......。」
「はぁ...」
(こりゃあ大分落ち込んでるな......よしっ!)
「藤ヶ谷先生!」
「...何ですか?北山先生......」
「プレゼントは何買ったんですか?」
「何って...香水です、百合自身が1番いいって
言ったやつで......」
「なるほどね(笑)」
「...それがどうかしたんですか?」
「百合ちゃんの誕生日を、
"最高"のものにする方法......
「......?」
思いつきましたから♪」
「......はぁ?」
「......(微笑)」